ボーナス後の転職計画

ボーナス制度

転職を考える時期の傾向として、ボーナスを受け取った後に転職を考えている人は多いと言います。どうせ今の会社を辞めるなら、ボーナスをきっちり貰ってから辞めたいというのは、転職する人に共通しているようです。

 

ボーナスを貰ってから転職するためには、自分が今勤めている会社のボーナス制度を知る必要があります。

 

 

ボーナスは会社が独自に決めているものです。会社が人材についての査定を行います。最近では会社業績への貢献や個人的能力といった項目の比重を大きくして決める会社も多いようです。そこで算出された金額を、ボーナスとして支給することになるのです。一般的には、夏のボーナスの査定対象期間は10月から3月、冬は4月から9月とされていますが、その基準や比重も、会社によって違うということです。その為、夏のボーナスの方が冬のボーナスより高い会社もあります。また、ボーナス支給には規約があり、支給時に在籍していない場合や退職予定者には支給しないといった会社も中にはあるということです。

 

ですから、ボーナスを貰った後に転職を希望する人は、まず、今の会社のボーナス制度や支給時期について調べることが大切です。それから、転職までの計画を立てていかなければなりません。

転職準備

ボーナスを貰った後、転職をすることに決めた場合には、ボーナスの支給される日から2ヶ月から3ヶ月前から準備すると良いでしょう。夏のボーナス後の転職を考えているならば6月、7月頃から、冬のボーナス後の転職を考えているなら10月頃からとなります。

 

まず、ボーナス制度などを調べ、いつの転職が良いか日時を決定するところから準備が始まります。その後、転職エージェントや求人誌などを利用し、転職先をリサーチしていきます。転職先が決定したら面接という運びになりますが、中途採用などでは、面接を2回、3回と行ってからの内定になることが多いということです。在勤しながらの活動になりますから、相手の会社側との都合上、2、3回の面接でも、2週間から1ヶ月掛かることになるでしょう。そうして内定を貰って、ボーナスを貰ったら、退職への交渉に入っていきます。退職は、民法では退職を申し入れて2週間後に雇用契約を解消することが出来るとされていますが、実際には、1ヶ月前に申し出ることが規則とされています。つまり、ボーナスを貰って、1ヶ月から2ヵ月後に退職し、新しい職場での仕事が始まるという計画となるでしょう。

 

しかしながら、実際の状況などから計画通りに行かないこともあります。ボーナス後の転職には、メリットとデメリットがあるからです。

ボーナス後の転職のメリット

ボーナス後の転職にはメリットがあります。それは、転職を考えている人の多くが、ボーナス後を希望していることにあります。

 

多くの人は、ボーナスを貰ってからの転職を希望しています。その為、退職者が多く出るのもボーナス後ということになるのです。そして、ボーナス後に会社側は求人を出さなければならなくなります。つまり、求人が増えるのが、ボーナス後ということなのです。求人する会社が増えれば、選択肢も増えます。同じ職種でも、条件の良い会社を選ぶことが出来るということになります。

 

また、夏のボーナス後においては、ボーナス前後に求人が多くなり、冬のボーナス後の転職においては、12月から3月の求人が多くなる傾向にあります。夏の場合には、入社日は双方の機会によって決まりますが、冬の場合には、多くの会社が4月に年度替わりを迎える為、4月からの入社という形を取るところが殆どです。その為、入社日時が夏に比べてはっきり出来ることから、仕事を任せる会社側にとってもいい時期となり、転職する側にとっても、転職する為の計画が立て易いというメリットがあります。

こちらDODAが転職のプロ厳選の求人を大公開!


ボーナス後の転職のデメリット

ボーナス後の転職のデメリットは、メリットから引き起こされることにあります。

 

ボーナス後には転職による退職者が増えることから、求人する会社も増えます。一見メリットばかりがあるように思われますが、転職する人によって求人が増える訳ですから、それだけ競争率も上がるということになるのです。転職を希望する人が増えることによって、会社側も、重要な人材を失うことになります。それを補う為には、より優秀な人材を必要とします。会社側は、採用条件を強化し、多くの転職者の中から優秀な人材を得ようとします。その競争率に勝っていかなければならないことになるのです。普通の転職より難しくなることが、デメリットのひとつです。

 

更に、ボーナスを貰ってからという条件に縛られると、せっかく貰った内定を失う恐れもあります。実際は、計画通りに行かないこともあります。ボーナスを貰ってから退職し、新しい職場に行くという計画で、転職先を決めます。転職先には、入社できる日時を伝えなければなりません。しかし、新しい会社への入社日がボーナスの前やその近辺で、ボーナスを優先していいチャンスを逃してしまったということや、いざ退職交渉をし始めたら、会社側のトラブルによって決めていた日時に入社出来なくなってしまったことから、信用を失ってしまったというケースもあるようです。そういったケースからすれば、ボーナス後という条件は、デメリットになります。

ボーナス後の転職のポイント

ボーナス後の転職におけるメリットとデメリットから、計画と目的意識を持って活動することがポイントと言えるでしょう。

 

ボーナス後の転職者による会社側の採用条件と、その競争率に対応する為には、準備を早めに、かつ、きちんとしておかなければなりません。また、ボーナスを貰うことばかりに縛られていて、転職したいという本来の意味を見失っては、何のための転職か分かりません。どうしてもうまく行かないときは、時期を見直すということも必要です。そして、全てを順調に行う為にも、スケジュールをしっかり管理しておくことが大切です。

 

しかし、こうしたポイントを押さえていても、情報不足やタイミングを自分で見図るというのは難しいことです。転職エージェントを利用するのか、経験者に助言を頼むか、どういった形で転職活動をするのかの選択にもポイントがあるでしょう。

 

こうしたポイントを押さえ、転職に備えることが、良い転職の第一歩となるのです。

こちらDODAで優良企業の求人を探そう!


ボーナス後の転職計画エントリー